「東京写真月間」(The Month of Photography, Tokyo)は、写真文化の普及と発展を図るために公益社団法人日本写真協会が写真業界に呼びかけて催されている写真イベントです。催事は6月1日の「写真の日」を中心とした5〜6月にかけて、東京都内の写真ギャラリー、フォトサロンで催される写真展やイベントなどで、プロ、アマチュアの枠を超えたものです。主催は東京写真月間実行委員会(公益社団法人日本写真協会と東京都写真美術館)が行い、協賛に写真関連企業などが参加して、1996年から毎年この時期に行なっています。
一般参加型の写真コンテスト「写真の日・記念写真展」や、1000人の写真展「私のこの一枚」が催されます。また同時に協賛企業のギャラリーでは「日本写真協会賞受賞作品展」や「国内の作家による国内展」、「海外の写真を紹介する国際展」を企画するなど多彩な催しが行われます。さらに写真に関するシンポジウムやフロアーレクチャーなどを行い、写真家と交流のできる場も提供しています。
これまでに主催した展覧会は、1996年に第二次大戦もうひとつの秘史「マンザナー日系人収容所−宮武東洋とドロシア・ラング」と「意外な解放者」、97年に、「家族のいる情景−Japanese
Families after The World War II-1996」と「アジア留学生の見たニッポン」を、98年は、「女性写真家のまなざし−1945〜1997」と「カレイドスコープ−90年代の女性写真家たち」、「アジア留学生の見たニッポン」、「見る・触れる−視覚障害者による写真展」、99年は、「TOKYO
60/90-17人の写真家」と「東京発・留学生の写真展」、2000年は、「21世紀に残したい自然−日本列島 北から南へ」と「東京発・留学生の写真展―にっぽん発見」、01年は、「時代を彩った貌(かお)」、02年は、絆−生きる輝き」、03年は「20代作家の挑戦 IN & OUT」日本・韓国(The
Eye of Young Photographers IN & OUT −JAPAN・KOREA)を、04年は東京都写真美術館で「明日のために−日本のドキュメンタリー写真家」(Japanese
Documentary Photographers The
1960s to the present)と、国際展「アジアの写真家たち−バングラデシュ」、05年は国内展「明治・大正・昭和 三代を生きた貌」、国際展「アジアの写真家たちウズベキスタン」、06年は国内展「地域と写真文化」、国際展「アジアの写真家たちベトナム」、07年は国内展「東京の肖像」、国際展「アジアの写真家たちインド」、08年は国内展「「耕」
の時代日本人の暮らし1950〜70年代」 、国際展「アジアの写真家たちシンガポール」、09年は国内展「人はなぜ旅に出るのだろう・・・」−出会い・発見・感動−、国際展「アジアの写真家たちマレーシア」、10年は国内展「森はふるさと」―生物多様性の恵み―、「アジアの写真家たちタイ」、11年は国内展「いきものランド」国際展「アジアの写真家たちインドネシア」、12年は国内展「心が光る瞬間」国際展「アジアの写真家たちフィリピン」、13年は国内展「水−いのち・恵み」、「アジアの写真家たち」シリーズは10周年を迎え「アジアの写真家たち記念特別写真展−輝けアジア、羽ばたけアジア」を開催、14年は国内展は、「いのちの伝承-日本の世界自然遺産をめぐるいとなみ」を、国際展は「アジアの写真家たちミャンマー」を、15年は、「「島」島は日本の原点」を国際展は「アジアの写真家たちネパール」、16年は「人と鉄路」心をつなぐみち−、「アジアの写真家たちモンゴル」、17年は「日本を愛する外国人たち」、「アジアの写真家たちカンボジア」を、18年は「農業文化を支える人々」−土と共に−を、「アジアの写真家たちスリランカ」を、2019年は、国内展は「山を生きる人々」-山と共に、国際展は「アジアの写真家たちパキスタン」を、2020年は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、作品展示および関連イベントは中止し、公募写真コンテスト「写真の日記念展2020」のみ実施しました。2021年は国内展は、「変わりゆく2020年代の写真」-
若い世代が考える写真の表現-、「平和への願いを込めてミャンマーの人々の暮らし」展、「希望の光は、ミャンマー・世界の人々に平和をもたらす。」展を、2022年は、国内展は、「地域との共生」、国際展は、「アジアの写真家たち中国 江蘇省」、「2022年日本・南西アジア交流年」展、「写真の日」記念写真展、「日本写真協会賞受賞作品展」を開催しています。
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